こんなにも需要がある男性看護師。活躍できる場所あれこれ。

実際いくつまで働けるの?

実際いくつまで働けるの?

男性看護師の歴史

「看護師は女性の仕事で、男性看護師の歴史はまだ浅い」なんてことを時折耳にする。これは大間違い。逆だ。

元々、看護職は男性の職業であった。それが、1886年に日本初の看護婦養成所が開校され、その4年後位から医療現場で女性の看護婦が働くようになったのだ。それからは「看護=女性の仕事」のイメージが強くなり、産婆規制(1899年)・看護婦規則(1915年)・保健婦規則(1941年)などさまざまな制度が設けられ女性教育が行われるようになった。さらに看護は女性の仕事という人気を世間に定着させたのが「保健婦助産婦看護婦方(1948年)だ。

しかし、そんな中で男性看護師が姿を消したわけではない。そのため女性を看護婦、男性を看護士と呼び分けしていたのだが、男女雇用機会均等法(1999年)の改正により男女共に「看護師」という名称で統一されたのである。この看護職名の統一に伴い、これまで婦長や看護士長と呼ばれていた職が「看護師長・看護係長・看護長」と改名された。
このような時代の流れを経て、現代は「看護職は女性だけの仕事ではない」という認識が広まりつつある。
そして病院サイドだけでなく、さまざまな医療の現場から男性看護師を必要とする声が続々と増えているのだ。

男性看護師はどこで活躍している?

どこでも活躍することは可能だが、男性だからこその『求められるポジション』が存在することはご存知だろうか。
男性看護師が主に活躍している場所は、高齢者施設・介護施設・整形外科・精神科・救急看護・オペ室・災害拠点病院勤務・人工透析室看護・夜勤専従など多岐にわたる。

では、男性看護師が現場において特に求められるものは何か。お分かりの通り「体力・判断力・腕力」だ。
精神科で不穏状態にある患者さんを対応する場合、災害時に重症患者さんを安全な場所に運んだりなど、男性だからこそ対応できるケースが多く見られる。高齢者施設での介助にも同じことが言える。
また、調査国63ヶ国による論理的判断力テストでは、9割以上の国で数理処理能力は男性のほうが長けているという結果が出た。
このような調査により、体力面だけでなく災害拠点病院でも男性を必要とする声が増えてきているのだ。

定年まで働けるか? 答えは「Yes」だ

患者さんの看護をするという使命においては男女同じである。しかし、やはり仕事内容によっては活躍しやすい・しづらい業務があるのは事実だろう。男性看護師の生の声として一言伝えておきたい!!

それは「将来のビジョンを立てるためには経験と資格は欠かせない」ということだ。
他の誰よりも多くのことを経験し知識を習得し、自分自身のポジションを確立していくことで「このままで大丈夫だろうか」「定年まで働けるんだろうか」という不安を感じなくなる。
なぜなら、自らが活躍現場を選べるようになるから。だからこそ「苦労は若いうちに買ってでもしておけ」ということなのだ。

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