恐怖!白衣の天使の休憩室

~新人看護師の休憩時間~
新人看護師が同期入社と仲間たちと休憩室に入ってきた。女性も男性も一緒だ。同期入社は心強い存在で、みんな仲が良い。
すると、休憩室で話が始まった。だいたい「先輩ナースに対する愚痴」だ。特に多いのが、こんな会話だ。
◆A子:「もー、あのプリセプター怖すぎ。ちょっと分からないこと聞いただけで”何回聞くわけ?”ってかなり高圧的でさ・・」
◆B子:「本当だよね。分からないままだと患者さんが困るから、ちゃんと聞いて覚えようとしてるのにね」
◆C美:「わかるわかる!結局教えてくれなくて、長々説教したあとに”自分で調べなさい”だもんね。やってられないよ。」
◆Y男:「俺には結構、丁寧に教えてくれるけど・・・気分屋だから朝は割と話しかけづらいかな」
◆A子B子C美:「男には女見せるんだよねー。女の敵は女だよ、本当・・」
とまあ、こんなこんな会話がほぼ毎日繰り広げられている。新人よ!強くなって先輩を追い抜くのだ!
~経験10年以上中堅看護師の休憩時間~
中堅看護師ともなると会話の幅は広い。使えない新人看護師の愚痴から患者さんの容態についての情報交換、そして特に聞いていて「ぷっ」と噴出しそうになるのが「おばちゃん話題」だ。
最近化粧がのらなくなった・飲み会に最後まで付き合えなくなってきた・夜勤が最近辛い・若い男性研修医をダメだししつつも「若い男がいると女子力あがるよね」なんてゴウゴウと1時間近くしゃべり続ける中堅看護師たち。
仕事でクタクタに疲れているはずなのに、話題は豊富でパワフルだ。さすが、体力勝負である看護のお仕事を10年以上続けている現役看護師は体力があると感じる一面だ。
新人看護師に対する愚痴は、決まって「自分たちの頃はもっと厳しかった」「今の子は甘い」なんて話からスタートする。
しかし、不思議なのは休憩室に若い男性看護士がいると絶対に悪口の話題にならないのだ。
よく「男性看護士が病院に一人でもいると雰囲気が変わる」と言うが、こういうことなのだろう。
~夜勤看護師の休憩時間~
夜勤看護師の場合、休憩に入る時間はまちまちであることが多い。勤務先の病院や施設によって多少の違いはあるが、2交代制の病院夜勤では仮眠時間が約2〜3時間、3交代制の場合約1時間〜2時間シフトに組み込まれている。
しかし自分が知る限り、夜勤中に仮眠をきちんと取れている看護師は少ない現状がある。なぜ仮眠を取らないのか。
理由はさまざま「一度仮眠を取ったら逆にきついから」「ナース用子機やPHSをもって休憩に入るのでいつ呼び出しがあるかと思うと眠れない」「事務作業が終わらないので休憩中にやっている」などだ。
このように、日勤看護師と夜勤看護師の休憩の取り方は全く違う。
どちらかというと自分の周りでは、時間が少なくても日勤看護師のほうが本当の休憩であったように思う。
どうにか、夜勤看護師がきちんと体を休められる休憩システムなるものができると良いのだが・・・。